例えば先物取引では取引期間の取り決めがありまし、株式取引では株式市場の開いている時間帯で取引するというルールがあります。しかし、FX取引では、取引期間や時間の取り決めやルールがありません。しかし、投資したお金は、利益を加えて回収しなければなりませんし、その期日をいつまでも待てるわけではありません。また、取引時間を決めずに24時間取引を続けることは人間にはできないことです。
従って、FX取引においては、投資家自身が取引の期日や時間の取り決めやルールといった取引スタイルを決めます。取引スタイルを決める際に重要なのは、取引できる時間帯と資金です。これらを前提として、投資家が自分の有する知識のレベルを考慮して、どのような取引を行うことができるのかを、自ら考えます。取引できる時間帯に関しては、FXは一度きりの取引ではなくて、毎日継続して行うことにより、少しずつ利益を蓄えていく投資方法ですから、日常生活の中で毎日取引できる時間帯はいつなのか、自分で考えて決めることが必要です。
取引できる時間の長さによって、スキャルピングやデイトレードといった1日の中で完結する取引スタイルで取引を繰り返し、スイングトレードやポジショントレードといった数日から数週間、或いは数年間にわたる取引でスワップ金利に重点を置いた取引スタイルとするのかを決めるのです。為替差益を狙うのか、資金については、生活資金を用いたりせず、あくまでも余剰資金の一部を用いて取引することを考えて、どのくらいの資金を準備できるのかを明確にします。資金が明確になれば、資金面からも取引スタイルを決めることができます。少ない資金では短い期間で徐々に利益を積み重ねるデイトレードなどが向いていますし、資金が多ければポジショントレードのような長期間の取引でもロスカットを避けることができます。